このページの先頭です このページの本文へ

ここから本文です

現在位置:

急性結膜炎

急性結膜炎きゅうせいけつまくえん

Acute conjunctivitis

わからない言葉があったら、文字をなぞって検索できます。詳しくはこちらをご覧ください。

どんな病気か

 急に眼球の結膜(白眼)が発赤ほっせき(充血)し、目やに(眼脂がんし)が出てくる病気です。



原因は何か

 非常に多くの原因が急性結膜炎を起こします。大きく分けて、感染性とアレルギー性のものがあります。感染性のものはウイルス性と細菌性に分かれます。


症状の現れ方

 急に片眼または両眼に結膜の充血が起こり、眼脂が出ます。結膜の浮腫ふしゅ(水ぶくれ。一見ゼリー状に見える)が起こることもあります。異物感(ころころ感)、掻痒感そうようかん(かゆみ)、羞明しゅうめい(光が異常にまぶしい)、熱感、重症では眼痛などを伴うこともあります。

 眼脂のため、視力低下が起こることもあります。まぶたの裏(眼瞼がんけん結膜)も充血し、ぶつぶつができます(濾胞ろほう)。まぶたも充血、腫脹しゅちょうすることもあります(図12)。結膜のみならず、角膜にも障害が及ぶこともあります(角結膜炎かくけつまくえん)。また、原因によっては眼以外の症状として、耳の手前にあるリンパ節がぐりぐりとはれ、押さえると痛むことがあります。



検査と診断

 非常に多くの原因があるので、それぞれ注意深く診断していく必要があります。とくに、感染性とアレルギー性の区別は重要です。アレルギー性は掻痒感そうようかんがあります。ウイルス性では耳の手前のリンパ節がはれ、痛みを伴います。

 検査として、眼脂のなかの細菌培養や、結膜からこすりとった細胞のサンプルや、眼脂構成成分の白血球の顕微鏡検査などを行い、原因を特定します(コラム・目やに)。また、血液検査で各種ウイルスの抗体価を調べたり、アレルギーの指標である抗体価(IgE)を調べたりします。最近涙液中のIgE量が簡便に検査できるようになりました。ただし、何に対するアレルギーか(抗原の種類)は特定できません。


治療の方法

 細菌性では抗菌薬の点眼、重症例では全身投与をします。細菌により効果のある薬の種類が異なりますし、これまでは効果があった薬が効かなくなる場合(耐性菌たいせいきん)もあり、薬の選択には注意が必要です。一般には多くの菌に有効な抗生剤が使用されます。

 ウイルス性では、残念ながらウイルスを直接死滅させる薬剤はないので、細菌による混合感染を防ぐために、抗生剤の点眼や、炎症を抑えるためのステロイド薬の点眼をします。

 アレルギー性では、症状が強ければステロイド薬の点眼を、弱ければ非ステロイド性の抗アレルギー薬や消炎薬、消炎酵素薬の点眼を行います。ステロイド薬は効果に優れますが、反面、副作用(緑内障など)に注意が必要です。


病気に気づいたらどうする

 早めに専門医の診察を受けてください。


執筆者(敬称略):森 秀夫

  • :画像ページに移動します。

出典:六訂版 家庭医学大全科

発行:株式会社法研

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

執筆者一覧を見る

キーワードで探す

本文はここまでです このページの先頭へ