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動脈硬化どうみゃくこうか

Arteriosclerosis

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検査と診断

 危険因子の検索を行います。まず、血圧測定で高血圧の有無を調べます。血液検査では、血液中のコレステロール、中性脂肪、糖、尿酸の量を測定し、脂質異常症糖尿病高尿酸血症などがあるかどうかを調べます。血液の流れる速度(脈波伝搬みゃくはでんぱん速度)を測定することにより動脈硬化の程度を推定することができます。

 さらに、動脈硬化の起こっている部位を特定するための検査を行います。眼底検査により網膜の動脈の変化をみます。網膜に細動脈硬化がみられる場合は、ほぼ同程度の細動脈硬化が脳の動脈にも起こっている可能性があります。

 けい動脈、大動脈、腎動脈や下肢動脈の粥状硬化は、CT、MRIや超音波検査で調べます。血管造影検査が必要な場合もあります。冠動脈の硬化は、運動負荷検査や心臓カテーテル検査で調べます。



治療の方法

 まず、食事や運動などの生活習慣を変えることで、危険因子を除去することが、動脈硬化による病気の治療、予防に重要です。

(1)運動

 肥満は動脈硬化の進行を早めるので、食べすぎに気をつけるとともに、日ごろから体を動かすことが大切です。ウォーキングや軽いジョギングを毎日続けると中性脂肪が減り、善玉コレステロールが増え、動脈硬化に対する予防的、あるいは治療的な効果があります。運動は高血圧糖尿病の予防にもなります。

(2)食事療法

 動脈硬化の発症、進行を早める肉、卵、バターなどの動物性脂肪をとりすぎないように注意します。マーガリンやサラダ油などの植物性脂肪からできたものを利用し、蛋白質では魚肉や大豆を増やすようにします。

 イワシ、サバ、サンマなどの青魚には、血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させて、血液が固まりにくくする作用があります。また、食物繊維は小腸でコレステロールの吸収を妨げて、排泄する作用があります。ゴボウなどの野菜、海藻類、キノコ類、コンニャクなどに多く含まれていて、肥満防止にもなります。

 塩分のとりすぎは高血圧、糖分のとりすぎは糖尿病などの原因になるため、注意が必要です。アルコールはほどほどにして、たばこはやめるのがいちばんです。

(3)薬物治療

 動脈硬化の薬物治療としては、コレステロールを低下させる薬剤が最も重要です。最近は、HMG‐CoA還元酵素阻害薬のような、確実にコレステロールを低下させる薬剤が広く使われています。また、血管が詰まるのを防ぐために、抗血小板薬も用いられます。高血圧糖尿病高尿酸血症に対する薬物治療も大切です。

(4)外科的治療

 粥腫で血管内腔が狭くなっている場合には、バイパス手術やカテーテルによる血管拡張療法で血流を回復する治療も行われます。


執筆者(敬称略):池田 宇一

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出典:六訂版 家庭医学大全科

発行:株式会社法研

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