2016年の全国の熱中症指数の更新は終了しました。

熱中症のメカニズム

私たちの体では運動や体の営みによって常に熱が生まれています。同時に、異常な体温上昇を抑えるための調整機能も備わっています。暑いときには自律神経を介して抹消(まっしょう)血管が広がり、皮膚に多くの血液が流れこむことで、外気への「熱伝導」による体温低下を図れます。また、汗をたくさんかけば「汗の蒸発」にともなって体の表面から熱が奪われるので、体温上昇を抑えられます。しかし高温の環境に長時間いると、この機能が乱れてしまうことがあります。すると、体内に熱がこもったり、急激な発汗により体から水分や塩分(ナトリウム)が失われてしまったりするなど、体が適切に対処できなくなってしまいます。それにより手足のしびれ、めまい、立ちくらみ、筋肉のこむらがえりが起きるなど、多くの症状があらわれます。このような状態を「熱中症」というのです。

熱中症になりやすい環境や条件

熱中症は、炎天下でのスポーツや作業など、主に屋外にいるときになりやすいというイメージがあります。ところが、実は室内にいるときでも熱中症の危険性はあります。気温や湿度の高い日に、風のない室内で家事をするようなケースでは、体から外気への熱の放散が減少し、汗の蒸発も不十分なため、熱中症に注意が必要です。加えて寝不足などの体調不良、下痢などの脱水状態にある場合はさらに要注意です。

暑い時の運動や活動で体温上昇